アカウントハック : Lineage2 Walker

今話題のアカウントハック。相当の規模だったようで。セキュリティの啓蒙は他の人にお任せしておくとして、少し考えたことについて。
相当、計画的で組織的な事件のようです。理由としては、アカウントを乗っ取られた時刻がほぼ重なっているということ。つまり、その時点までに複数のアカウントのID、パスを盗み、足並みをそろえて乗っ取りを実行しているわけです。少なくとも何らかの組織が関与しているのは間違いないでしょう。
乗っ取られた状態で露天していたキャラにピンインでWISをしてみると、ピンインで返事が返ってきたそうで。ということは犯人は中華*1か、もしくは中国語を扱える人物。といえばもうRMTの関係者なのはほぼ確実。*2ただし、これがどういう動機なのかはいまいちつかみづらい。
中華の元締め的立場の人間がより多くのアデナを確保するためにやらせたとも考えられるが、いくらなんでも犯罪を犯してまですることかどうかは甚だ疑問。これだけ派手なやり方をとったのであれば法に訴える被害者が出てきてもおかしくないというか、居て当然。しかし、規約違反であるRMTとは違い、アカウントハックとなれば不正アクセス禁止法などに抵触し、立派な犯罪となる可能性が高いわけだが、いくらなんでもそんなことをお金のために果たしてするだろうか。それともまったくの無知か無謀か。
もしくは中華の作業員が独自に自分の報酬のために同僚(?)を集めてやったことなのか。
IDおよびパスの流出経路や実際接続していたホストが特定できないと、犯人・動機についてはなんとも言いがたいけれど、はっきりしていることもある。現状、海外からLineage2のサーバーには日本国内に設置した中継サーバーを介さないと接続できないらしい。そしてそんなサーバーを立てているのは間違いなくRMT関係者。つまり、首謀者が誰であれ、中身はピンインを使っていたのだからRMT関係で接続している人間の犯行なのである。
だからと言って警察のメスが中華撲滅になるかといわれると、そういう問題でもないだろうけれど、おいたが過ぎるとどうなるのかぐらいはわかってもらいたい。

*1:Lineage2など、多くのオンラインゲームの世界ではゲーム内通貨を日本人などに売るために賃金の低い中国人を雇い、中国国内から日本などのゲームに接続してプレイさせ、ゲーム内通貨を稼がせ、それを元締めがRMTで売るということが日常茶飯事になっている。その中国から接続しているいわば作業員のことを多くの人が「中華」とだけ呼ぶ。

*2:と見せかけた犯行である可能性は捨て切れませんが。